【費用相場】外注にかかる料金はいくら?コストを安く抑えるコツと注意点を業務別に紹介

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「自社の業務を外注したいけど、費用がいくらかかるか分からない」「コストを抑えつつ、質の高い外注先を見つけたい」とお考えではありませんか?外注は、依頼内容を明確にし、適切な依頼先を選べば、コストパフォーマンス高く事業を成長させる強力な手段となります。この記事では、Webサイト制作や記事作成、システム開発など主要な業務別の費用相場を一覧で詳しく解説。さらに、外注コストを安く抑える5つの具体的なコツや、クラウドソーシングなどを使った失敗しない外注先の探し方、契約時の注意点まで網羅的にご紹介します。この記事を読めば、初めての外注でも安心して最適なパートナーを見つけることができます。

目次

そもそも外注とは 業務委託や派遣との違い

外注とは、自社の業務の一部を、社外の企業や個人といった第三者に委託することを指す言葉です。「アウトソーシング」とほぼ同じ意味で使われます。社内のリソースだけでは対応が難しい専門的な業務や、ノンコア業務(企業の中心的な業務ではないが、事業継続に必要な業務)を外部に任せることで、業務効率化やコスト削減、品質向上などを目指す経営手法の一つです。

しかし、ビジネスシーンでは「業務委託」や「派遣」といった類似した言葉も頻繁に使われるため、その違いを正しく理解しておくことが重要です。誤った認識のまま契約を進めると、思わぬトラブルに発展する可能性もあります。ここでは、それぞれの言葉の意味と関係性を明確に解説します。

外注と業務委託の違い

「外注」と「業務委託」は混同されがちですが、厳密には意味合いが異なります。「外注」が業務を外部に依頼するという行為そのものを指す広い概念であるのに対し、「業務委託」は外注を行う際の具体的な契約形態の一つです。

つまり、「外注」は「業務委託」という契約形態を用いて行われるのが一般的、と理解すると分かりやすいでしょう。そして、この「業務委託契約」は、民法で定められている「請負契約」と「準委任契約」の2種類(または両方の性質をあわせ持つ混合契約)に大別されます。

請負契約

請負契約は、仕事の「完成」を目的とする契約です。受注者(外注先)は、発注者(依頼元)から依頼された成果物(Webサイト、デザイン、記事など)を期日までに完成させ、納品する義務を負います。契約内容通りの成果物が納品されなかった場合、受注者は修正や損害賠償などの責任(契約不適合責任)を問われることがあります。

  • 具体例:Webサイト制作、システム開発、ロゴデザイン、記事作成など

準委任契約

準委任契約は、特定の業務行為の「遂行」を目的とする契約です。受注者は、善良な管理者の注意をもって(善管注意義務)業務を遂行する義務を負いますが、請負契約のように成果物の完成を保証するものではありません。そのため、業務のプロセスや時間に対して報酬が支払われるケースが多く見られます。

  • 具体例:コンサルティング、システム運用・保守、受付業務、営業代行など

外注と派遣の違い

外注(業務委託)と派遣の最も大きな違いは、業務に関する「指揮命令権」がどこにあるかという点です。指揮命令権とは、誰がワーカー(働く人)に対して業務の指示を出したり、管理したりするかという権利を指します。

外注(業務委託)では、指揮命令権は発注先(受注者)にあります。発注者(自社)は、業務の進め方や作業時間などについて、受注者側の担当者に直接的な指示を出すことはできません。あくまで契約内容に基づいて、業務の遂行や成果物の完成を依頼する形になります。

一方、派遣では、指揮命令権は派遣先企業(自社)にあります。派遣社員は派遣会社と雇用契約を結んでいますが、実際の業務は派遣先企業の指示に従って行います。そのため、自社の社員と同様に、業務の進め方について直接指示を出すことが可能です。

【一覧表】外注・業務委託・派遣の違い

これまで解説した内容をまとめると、以下のようになります。それぞれの違いを正しく理解し、自社の目的や状況に合った最適な依頼方法を選択しましょう。

外注(業務委託)派遣
契約関係発注者(自社)と受注者(外注先)の間で「業務委託契約」を締結発注者(自社)と派遣会社の間で「労働者派遣契約」を締結(派遣スタッフと派遣会社は雇用関係)
指揮命令権受注者(外注先)にある発注者(自社)にある
報酬の対象成果物の完成(請負)または業務の遂行(準委任)労働時間
労働法の適用原則として適用されない(個人事業主など)適用される(労働基準法、労働契約法など)

外注のメリットとデメリット

外注(アウトソーシング)を検討する上で、その利点と注意点を正しく理解することは、プロジェクトを成功に導くための第一歩です。自社の状況と照らし合わせ、外注が本当に最適な選択肢なのかを判断するために、メリットとデメリットの両面を詳しく見ていきましょう。

外注を活用する4つのメリット

外注には、コスト削減や業務効率化など、企業経営にプラスとなる多くのメリットが存在します。ここでは、代表的な4つのメリットを解説します。

1. コア業務へのリソース集中

ノンコア業務や専門外の業務を外部に委託することで、自社の社員は本来注力すべきコア業務にリソースを集中させることができます。例えば、資料作成やデータ入力といった定型業務を外注すれば、社員は企画立案や顧客対応など、企業の売上や成長に直結する付加価値の高い業務に多くの時間を割けるようになります。これにより、組織全体の生産性が向上し、事業成長のスピードを加速させることが可能です。

2. 専門性の高いスキルやノウハウの活用

自社にない専門知識や高度な技術を持つプロフェッショナルに業務を依頼できる点も、外注の大きな魅力です。Webサイト制作、システム開発、デジタルマーケティング、デザインなど、専門性が求められる分野では、経験豊富な専門家の力を借りることで、高品質な成果物を短期間で得ることができます。社内で一から人材を育成する時間やコストをかけずに、最新のノウハウや技術をすぐにビジネスに活用できます。

3. コストの削減

業務内容によっては、正社員を一人雇用するよりも外注する方がトータルコストを抑えられる場合があります。社員を雇用すると、給与だけでなく社会保険料、福利厚生費、PCやオフィスの設備費、採用・教育コストなど、さまざまな固定費が発生します。一方、外注であれば、必要な時に必要な分だけ業務を依頼できるため、人件費を変動費化し、コストを最適化できます。特に、繁忙期の一時的な業務量の増加や、特定のスキルを持つ人材が短期間だけ必要な場合に有効です。

4. 業務のスピードアップと効率化

専門家は特定の業務に特化しているため、作業の段取りやノウハウが確立されており、自社で対応するよりもはるかに速いスピードで業務を完了させることができます。これにより、プロジェクトのリードタイムが短縮され、事業展開の迅速化や市場の変化への素早い対応が可能になります。社内リソースの不足で後回しになっていた業務も、外注を活用することでスムーズに進められます。

外注で注意すべき3つのデメリット

多くのメリットがある一方で、外注にはいくつかの注意点やリスクも存在します。これらを事前に把握し、対策を講じることが失敗を防ぐ鍵となります。

1. 情報漏洩のリスク

外部の業者に業務を委託するということは、自社の機密情報や顧客情報などを社外に持ち出すことを意味します。そのため、情報漏洩のリスクは常に考慮しなければなりません。万が一情報が漏洩した場合、企業の社会的信用を失墜させるだけでなく、損害賠償問題に発展する可能性もあります。対策として、契約時に秘密保持契約(NDA)を必ず締結し、外注先のセキュリティ管理体制を事前に確認することが不可欠です。

2. コミュニケーションコストの発生

社内のチームとは異なり、外部の担当者との意思疎通には時間や手間がかかることがあります。指示の意図が正確に伝わらなかったり、認識に齟齬が生じたりすると、期待していた成果物と違うものが納品される、手戻りが多発するといった問題につながりかねません。これを防ぐためには、定期的な進捗報告の場を設け、チャットツールやWeb会議システムを活用するなど、円滑なコミュニケーション体制を構築することが重要です。

3. 社内にノウハウが蓄積されにくい

特定の業務を外部に「丸投げ」してしまうと、その業務に関する知識や経験、改善のノウハウが社内に蓄積されません。外注に依存しすぎると、将来的にその業務を内製化したいと考えた際に、ゼロからスタートしなければならなくなります。対策としては、業務を丸投げにせず、外注先と連携して進捗を管理し、成果物だけでなく業務プロセスや判断基準なども共有してもらう仕組みを作ることが有効です。

メリットとデメリットを一覧で比較してみましょう。

メリットデメリット
  • コア業務にリソースを集中できる
  • 専門性の高いスキルやノウハウを活用できる
  • 人件費や採用・教育コストを削減できる
  • 業務のスピードアップと効率化が図れる
  • 機密情報や個人情報の漏洩リスクがある
  • 社内とは別にコミュニケーションコストが発生する
  • 業務に関するノウハウが社内に蓄積されにくい

【業務別】外注にかかる費用相場一覧

【業務別】外注費用の相場目安チャート ※費用は依頼範囲や規模により変動します Webサイト制作 LP(ランディングページ) 5〜50万円 コーポレートサイト 15〜100万円 ECサイト構築 50〜500万円〜 システム・アプリ開発 業務システム開発 100〜1,000万円〜 スマホアプリ開発 200〜1,500万円〜 Webサービス開発 300〜2,000万円〜 デザイン制作 バナー制作(1点) 0.5〜5万円 ロゴ制作 3〜50万円〜 GIFアニメバナー 1〜5万円 記事作成・ライティング SEO記事作成 1.5〜5円 / 文字 取材・インタビュー 5〜15万円 / 本 コピーライティング 3〜20万円〜 営業代行・テレアポ テレアポ(固定報酬) 月25〜60万円 商談代行(固定報酬) 月50〜100万円 ※成果報酬型や複合型もあり バックオフィス 記帳代行・給与計算 月1〜5万円〜 オンライン秘書 月3〜15万円 請求書発行・支払代行 月2〜10万円 ※記載の金額は一般的な相場であり、要件定義や依頼先によって異なります。

外注にかかる費用は、依頼する業務内容や依頼先のスキル、企業の規模によって大きく変動します。ここでは、代表的な業務別に外注費用の相場を一覧でご紹介します。あくまで目安の金額であり、実際の見積もりは要件定義や依頼範囲によって変わるため、参考としてご活用ください。

Webサイト制作の外注費用

Webサイト制作は、サイトの種類や規模、実装する機能によって費用が大きく異なります。依頼先も制作会社、Webコンサルティング会社、フリーランスなど多岐にわたります。一般的に、フリーランスに直接依頼する方が費用を抑えられる傾向にありますが、その分ディレクションや品質管理の負担が増える可能性があります。

サイトの種類別費用相場

サイトの種類制作会社への依頼フリーランスへの依頼主な内容
コーポレートサイト(5〜10ページ程度)30万円~100万円15万円~50万円企業の基本情報、事業内容、お知らせ、お問い合わせフォームなどの基本的な構成のサイト。
LP(ランディングページ)10万円~50万円5万円~30万円商品やサービスの紹介に特化した1枚の縦長のページ。デザインやコピーライティングの質が重要。
ECサイト(ネットショップ)100万円~500万円以上50万円~300万円商品登録、決済機能、顧客管理機能などが必要。構築方法(ASP、オープンソース、フルスクラッチ)で費用が大きく変動。
オウンドメディア80万円~300万円以上40万円~150万円ブログやお役立ち情報を発信するためのサイト。WordPressなどのCMS構築が一般的。記事作成費用は別途必要。

サイト公開後には、サーバー・ドメインの管理やコンテンツ更新、セキュリティ対策などの保守運用費用が月額5,000円〜5万円程度かかるのが一般的です。

記事作成やライティングの外注費用

依頼内容費用相場備考
SEO記事作成(文字単価)1.5円~5円/文字キーワード選定、構成案作成、執筆、画像選定までを含む場合が多い。専門性が高いジャンルは5円以上になることも。
取材・インタビュー記事5万円~15万円/記事取材、撮影、文字起こし、執筆を含む。交通費やカメラマンの手配費は別途かかる場合がある。
メルマガ・SNS投稿文作成5,000円~3万円/本単発依頼のほか、月額契約で週数本の作成を依頼するケースが多い。
コピーライティング3万円~20万円以上キャッチコピーや広告文など。実績のあるライターは高額になる傾向がある。

安さだけで選ぶと品質が低く、修正に多大な工数がかかったり、期待した効果が得られなかったりするため、ライターの実績やポートフォリオを事前にしっかり確認することが重要です。

デザイン制作(ロゴ・バナー)の外注費用

企業の顔となるロゴや、Web広告・サイト内で使用するバナーのデザインも人気の外注業務です。デザイナーの知名度や実績、提案数、修正回数によって料金が変わります。

ロゴ制作の費用相場

依頼先費用相場特徴
デザイン制作会社20万円~50万円以上丁寧なヒアリングとコンセプト設計に基づき、高品質なロゴを制作。ブランディング戦略から相談可能。
フリーランス(クラウドソーシングなど)3万円~15万円比較的安価に依頼可能。デザイナーのスキルにばらつきがあるため、ポートフォリオの確認が必須。

バナー制作の費用相場

種類費用相場静止画バナー(1点)5,000円~3万円サイズやデザインの複雑さによる。複数サイズをまとめて依頼すると割引になる場合も。
GIFアニメーションバナー(1点)1万円~5万円動きの複雑さやコマ数によって変動。静止画バナーより工数がかかるため高くなる。

システム開発やアプリ開発の外注費用

システム開発やアプリ開発は、要件定義から設計、開発、テストと工程が多く、専門知識が必要なため、外注費用は高額になる傾向があります。開発するものの規模や機能の複雑さによって費用は数百万円から数千万円単位まで大きく変動します。費用は「人月単価(エンジニア1人が1ヶ月作業した場合の費用)× 開発期間」で算出されることが一般的です。

開発の種類費用相場概要
業務システム開発(顧客管理、在庫管理など)100万円~1,000万円以上企業の業務効率化を図るシステム。要件定義が複雑になるほど高額になる。
Webサービス開発300万円~2,000万円以上マッチングサイトやSaaSなど。MVP(Minimum Viable Product)開発で小さく始めることも多い。
スマートフォンアプリ開発(iOS/Android)200万円~1,500万円以上シンプルなツールアプリから、サーバー連携が必要なSNSアプリまで様々。両OS対応の場合は費用が増加する。

営業代行やテレアポの外注費用

自社の営業リソースが不足している場合に活用されるのが営業代行やテレアポの外注です。料金体系は、毎月定額を支払う「固定報酬制」、アポイント獲得件数や受注額に応じて支払う「成果報酬制」、両者を組み合わせた「複合型」があります。

業務内容料金体系費用相場
テレアポ・インサイドセールス固定報酬制月額25万円~60万円
成果報酬制アポイント1件あたり1.5万円~3万円
フィールドセールス(訪問営業・商談代行)固定報酬制月額50万円~100万円
成果報酬制受注額の10%~30%

成果報酬制は初期費用を抑えられますが、1件あたりの単価が高くなる傾向があります。また、多くの代行会社では初期費用として10万円〜30万円程度が別途必要になる場合があります。

経理や総務などバックオフィスの外注費用

ノンコア業務である経理や総務、秘書業務などをアウトソーシングすることで、企業はコア業務に集中できます。特にスタートアップや中小企業で活用が進んでいます。費用は依頼する業務範囲や量によって月額で設定されることが多いです。

業務内容費用相場(月額)備考
記帳代行1万円~5万円仕訳数(100仕訳まで、など)に応じて料金プランが設定されていることが多い。
給与計算1万円~3万円 +(従業員数 × 500円~1,000円)年末調整や住民税更新などはオプション料金となる場合がある。
請求書発行・支払い代行2万円~10万円対応件数によって変動する。
オンラインアシスタント(総務・秘書)3万円~15万円月の稼働時間(例:10時間プラン、30時間プラン)に応じて料金が決まる時間単価制が主流。

バックオフィス業務の外注は、専門人材を1人雇用するよりもコストを大幅に削減できるケースが多く、業務の属人化を防ぐ効果も期待できます。

外注費用の料金体系は主に3種類

外注費用の主な3つの料金体系 固定報酬制 特徴 成果物1つに対して 料金を支払う メリット 予算管理がしやすい デメリット 仕様変更で追加費発生 向いている業務 ・Webサイト制作 ・記事作成(ライティング) ・ロゴデザイン 時間単価制 特徴 稼働時間に対して 料金を支払う メリット 仕様変更に柔軟に対応 デメリット 予算超過のリスク 向いている業務 ・事務代行・秘書 ・コンサルティング ・システム保守・運用 成果報酬制 特徴 成果の量や売上に 応じて支払う メリット 初期費用リスクが低い デメリット 成果定義で揉めやすい 向いている業務 ・営業代行・テレアポ ・Web広告運用 ・アフィリエイト

外注にかかる費用は、依頼する業務内容や契約形態によって大きく異なります。料金体系を理解しないまま契約すると、「想定より高額な請求が来た」「期待した成果が出なかった」といった失敗につながりかねません。外注で一般的に用いられる料金体系は、主に「固定報酬制」「時間単価制」「成果報酬制」の3種類です。それぞれの特徴を理解し、依頼したい業務に最も適した契約形態を選ぶことが、コストを最適化する上で非常に重要です。

まずは、3つの料金体系の特徴と、それぞれどのような業務に向いているのかを一覧表で確認してみましょう。

料金体系特徴メリットデメリット向いている業務の例
固定報酬制成果物1つに対して料金を支払う予算管理がしやすい仕様変更で追加費用が発生しやすいWebサイト制作、記事作成、ロゴデザインなど
時間単価制稼働時間に対して料金を支払う仕様変更に柔軟に対応できる予算が超過するリスクがある事務代行、コンサルティング、システム保守など
成果報酬制成果の量や売上に応じて料金を支払う初期費用を抑えられ、リスクが低い成果の定義が曖昧だとトラブルになりやすい営業代行、テレアポ、Web広告運用など

プロジェクト単位で支払う固定報酬制

固定報酬制は、Webサイト制作やロゴデザイン、記事1本の執筆といった、納品される成果物が明確に決まっている業務で用いられる最も一般的な料金体系です。「プロジェクト型」や「タスク型」とも呼ばれます。契約時に依頼する業務範囲と成果物を定義し、その対価としてあらかじめ決められた金額を支払います。

発注者側にとっては、支払う金額が確定しているため予算の見通しが立てやすく、管理がしやすい点が大きなメリットです。一方で、契約後に仕様変更や追加の作業を依頼する場合は、別途追加料金が発生することがほとんどです。依頼する際は、業務の範囲や要件をできるだけ詳細に固めておくことが、予期せぬコスト増を防ぐポイントになります。

作業時間に応じて支払う時間単価制

時間単価制は、外注先のスタッフが業務に従事した時間に応じて費用を支払う料金体系です。「タイムチャージ制」とも呼ばれ、コンサルティングや事務代行、システムの保守・運用など、作業の範囲や終わりが明確に定めにくい業務や、継続的なサポートが必要な業務で採用されます。「時給2,500円で月20時間まで」のように、稼働時間の上限を設けて契約することもあります。

この方式のメリットは、業務の途中で仕様変更や修正が発生しても柔軟に対応してもらいやすい点です。ただし、作業の進め方や品質をきちんと管理しないと、想定以上に作業時間が長引き、最終的な支払額が予算を大幅に超えてしまうリスクも潜んでいます。稼働状況を定期的に報告してもらうなど、進捗を可視化する仕組みを整えることが重要です。

成果に応じて支払う成果報酬制

成果報酬制は、あらかじめ定めた成果(ゴール)が達成された場合に、その成果の量や売上に応じて費用を支払う料金体系です。営業代行におけるアポイント獲得数や成約数、Web広告運用におけるコンバージョン数など、成果を数値で明確に測定できる業務で用いられます。

成果が出なければ費用が発生しない、あるいは少額で済むため、発注者側は初期費用を抑えつつ低リスクで依頼できるのが最大のメリットです。しかし、1件あたりの単価は高めに設定される傾向があり、大きな成果が出た場合は総支払額が固定報酬制よりも高額になる可能性があります。また、「何をもって成果とするか」という定義を契約前に具体的に取り決めておかないと、後々トラブルに発展するケースが多いため注意が必要です。

外注コストを安く抑える5つのコツ

外注コストを 安く抑える 5つのコツ 1 業務内容とゴールの 明確化 2 複数社からの 相見積もり 3 業務の切り出し (部分外注) 4 フリーランスへの 直接依頼 5 補助金・助成金の 活用

外注にかかる費用は、決して安価なものではありません。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、品質を維持しながらコストを最適化することが可能です。ここでは、外注費用を賢く抑えるための具体的な5つのコツを解説します。闇雲に値切るのではなく、適切な方法でコストダウンを図りましょう。

依頼したい業務内容とゴールを明確にする

外注コストを抑えるための最も重要な第一歩は、「何を」「どこまで」「何のために」依頼するのかを明確に定義することです。依頼内容が曖昧なまま発注してしまうと、作業の途中で仕様変更や追加要件が発生し、手戻りによる工数の増加や追加費用を請求される原因となります。

これを防ぐためには、事前に以下の点を整理し、文書化しておくことが効果的です。

  • 業務の範囲(スコープ):外注先に担当してもらう業務と、自社で担当する業務の境界線を具体的に定めます。
  • 成果物の定義:納品してほしい成果物の仕様、形式、品質レベルを詳細に記載します。(例:Webサイトならページ数や機能、記事なら文字数や構成案の有無)
  • 達成目標(ゴール):「Webサイトからの問い合わせを月10件獲得する」「新しいロゴでブランドイメージを刷新する」など、外注によって達成したい最終的な目標を共有します。可能であれば、KPIなどの具体的な数値目標を設定しましょう。
  • 納期と予算:希望する納期と、想定している予算の上限を伝えます。

これらの情報をまとめた「RFP(提案依頼書)」を作成することで、外注先は正確な見積もりと最適な提案をしやすくなり、結果として無駄なコストの発生を防ぐことにつながります。

複数の外注先から相見積もりを取る

1社だけの見積もりで発注先を決定するのは避けましょう。その金額が適正価格なのか、サービス内容が自社の要求に見合っているのかを客観的に判断できないためです。必ず複数の外注先(最低でも3社程度)から相見積もりを取得し、比較検討することが鉄則です。

相見積もりを取る際は、前述のRFP(提案依頼書)を各社に提出し、同じ条件で見積もりを依頼します。これにより、各社の提案を公平に比較できます。

比較する際には、金額の安さだけで判断しないように注意が必要です。以下の表のように、多角的な視点で評価しましょう。

比較項目確認すべきポイント
見積金額提示された金額が予算内か。料金の内訳は明確か。
提案内容自社の課題や要望を正確に理解し、解決策が提案されているか。
実績・スキル自社が依頼したい業務内容と類似した実績(ポートフォリオ)があるか。
担当者の対応コミュニケーションはスムーズか。質問への回答は的確か。
サポート体制納品後の修正対応や、運用サポートの範囲はどうか。

これらの要素を総合的に評価し、コストパフォーマンスが最も高いと判断できる外注先を選ぶことが、長期的な成功につながります。

業務を切り出して部分的に外注する

「Webサイト制作を丸ごとお願いする」「経理業務をすべて任せる」といった一括での外注は、依頼側にとっては楽ですが、費用が高額になりがちです。コストを抑えたい場合は、業務プロセスを細分化し、自社で対応できる部分と専門スキルが必要な部分を切り分けて外注する「部分発注」を検討しましょう。

例えば、Webサイト制作であれば、以下のような切り出し方が考えられます。

  • 戦略設計や要件定義は自社で行い、デザインとコーディングのみを外注する。
  • デザインテンプレートを使用し、コンテンツの作成と入力作業のみを外注する。
  • WordPressの構築は外注し、記事の更新は自社で行う。

このように、自社のリソースで対応可能なノンコア業務は内製化し、専門性が高く自社だけでは難しいコア業務に絞って外注することで、全体の費用を大幅に削減できます。どこまでを自社で行い、どこからを専門家に任せるか、その線引きを慎重に検討することが重要です。

フリーランスへの直接依頼を検討する

制作会社や代行会社に依頼すると、品質管理やプロジェクト進行のためのディレクターや営業担当者が介在するため、その分の管理費や中間マージンが費用に上乗せされます。もしコストを最優先で考えたいのであれば、専門スキルを持つフリーランス(個人事業主)に直接依頼することも有効な選択肢です。

フリーランスへの直接依頼には、主に以下のようなメリットとデメリットがあります。

項目制作会社・代行会社フリーランス
費用比較的高額(中間マージンが含まれる)比較的安価(中間マージンがない)
コミュニケーション担当者経由となることが多い制作者本人と直接やり取りできる
品質・スキル会社として品質が担保されやすい個人差が大きく、見極めが重要
管理の手間比較的少ない(PMが管理してくれる)比較的多い(発注側が進捗管理などを行う)

フリーランスを探す際は、クラウドソーシングサイトやスキルシェアサービスを活用するのが一般的です。ただし、会社組織と違って個人のスキルや信頼性にばらつきがあるため、過去の実績やポートフォリオ、評価などを慎重に確認し、信頼できる人材を見極める必要があります。

補助金や助成金を活用する

新たな事業展開や業務効率化のために外注を利用する場合、国や地方自治体が提供する補助金・助成金制度を活用できる可能性があります。これらの制度を利用すれば、外注にかかる費用の一部が補助され、実質的な自己負担額を大幅に軽減できます。

外注で活用できる可能性のある代表的な補助金には、以下のようなものがあります。

  • IT導入補助金:会計ソフトや受発注システム、決済ソフトなどのITツール導入にかかる費用の一部を補助してくれます。システム開発の外注などに活用できます。
  • 小規模事業者持続化補助金:小規模事業者の販路開拓や生産性向上の取り組みを支援する補助金です。Webサイト制作やチラシ・ロゴのデザイン作成などの外注費用が対象になることがあります。
  • 事業再構築補助金:新市場への進出や事業転換など、思い切った事業再構築に挑戦する企業を支援します。新規事業に必要なシステム開発やWebサイト構築、コンサルティング依頼などの外注費用に活用できる場合があります。

各補助金には公募期間や要件、対象となる経費の詳細が定められています。自社の事業計画に合致する制度がないか、中小企業庁のポータルサイト「ミラサポplus」や、各自治体のウェブサイトなどで情報を収集してみましょう。申請には書類作成などの手間がかかりますが、採択されれば大きなコスト削減効果が期待できます。

失敗しない外注先の探し方とおすすめサービス

外注のメリットを最大化するには、自社の課題や依頼したい業務に最適なパートナーを見つけることが不可欠です。ここでは、代表的な外注先の探し方と、それぞれの特徴、おすすめのサービスを紹介します。

クラウドソーシングサイトで探す

クラウドソーシングとは、インターネット上で不特定多数の個人や法人に業務を委託できるプラットフォームです。手軽に始められ、比較的コストを抑えやすい点が最大の魅力で、多くの企業が活用しています。

ライティングやデザイン、簡単なデータ入力から、Webサイト制作やシステム開発まで、幅広い業務の依頼が可能です。発注形式も、特定の相手に依頼する「プロジェクト形式」や、複数の提案から最適なものを選ぶ「コンペ形式」などがあり、目的に応じて使い分けられます。

ただし、登録しているワーカーのスキルや経験は玉石混交であるため、依頼する際は過去の実績や評価をしっかりと確認し、信頼できる相手を見極める必要があります。

代表的なクラウドソーシングサイト

サービス名特徴得意な業務
クラウドワークス国内最大級の会員数を誇り、案件の種類も豊富。法人向けのサポートも充実している。Web制作、アプリ開発、記事作成、デザイン、事務作業など全般
ランサーズクラウドワークスと並ぶ大手サイト。スキルの高いプロフェッショナル人材が多く、高単価な案件も豊富。Web制作、マーケティング、コンサルティング、ライティングなど専門分野
ココナラ個人のスキルを「出品」する形式が特徴。デザインやイラスト、占いなどユニークなサービスが豊富で、低価格から依頼できる。ロゴ・バナー制作、イラスト作成、動画編集、ナレーション、ライティング

エージェントや紹介サービスを利用する

エージェントや人材紹介サービスは、自社の要件をヒアリングした上で、最適なスキルを持つ人材や企業を仲介してくれるサービスです。自社の要件に合った質の高い人材を効率的に見つけたい場合に最適な方法と言えます。

エージェントが事前に候補者のスキルや実績をスクリーニングしてくれるため、採用のミスマッチが起こりにくいのが大きなメリットです。外注先の選定から契約交渉までをサポートしてくれる場合も多く、採用にかかる工数を大幅に削減できます。

一方で、クラウドソーシングに比べて仲介手数料が発生するため、コストは高くなる傾向にあります。専門性の高い業務や、プロジェクトの成否を左右する重要なポジションの人材を探す際に特に有効な手段です。

専門スキルを持つ人材ならCLOUDBUDDYもおすすめ

「DXを推進したいが社内に知見がない」「複数の専門スキルを持つチームが必要」といった高度な課題を抱えている場合、専門人材のサブスクリプションサービスも有力な選択肢です。中でもCLOUDBUDDYは、質の高い専門スキルを持つ人材を、必要な分だけチームとして提供するサービスとして注目されています。

単に人材をマッチングするだけでなく、マネジメントを含めて専門性の高い業務をチーム単位で任せたい場合に有効です。業務の切り出しから要件定義、ディレクションまでを専門のプロデューサーがサポートしてくれるため、社内に管理リソースがなくてもスムーズに外部人材を活用できます。

Webマーケティング、広報・PR、システム開発、営業企画など、幅広い職種に対応しており、自社の事業成長を加速させるための戦略的パートナーとして活用できるでしょう。

知人からの紹介やSNSで探す

コストを抑えつつ、信頼できる外注先を見つける方法として、知人からの紹介(リファラル)やSNSの活用も挙げられます。

知人からの紹介(リファラル)

経営者仲間や取引先など、信頼できる知人からフリーランスや制作会社を紹介してもらう方法です。紹介者のフィルターを通しているため、スキルや人柄の信頼性が高く、ミスマッチが起こりにくいという大きなメリットがあります。一方で、候補者が限られる点や、万が一トラブルになった際に人間関係に影響が出る可能性がある点には注意が必要です。

SNSで探す

X(旧Twitter)やFacebook、LinkedInなどのSNSを活用して、フリーランスやクリエイターを直接探す方法もあります。特定のスキルを持つ人材をハッシュタグで検索したり、「#業務委託募集」といったタグを付けて募集をかけたりすることで、意欲の高い人材と直接繋がることができます。

クリエイターが公開しているポートフォリオや日々の投稿から、スキルレベルや人柄を判断しやすいのが利点です。ただし、契約書の作成や条件交渉などはすべて自己責任となるため、相手の信頼性を慎重に見極める必要があります。

外注を依頼する前に確認すべき注意点

外注は多くのメリットをもたらしますが、準備不足のまま進めると「期待と違う成果物が納品された」「追加費用が発生した」といったトラブルに発展しかねません。外注で失敗しないためには、契約から業務完了までの一連の流れにおいて、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。ここでは、特に重要な3つの注意点を詳しく解説します。

契約書の内容を十分に確認する

口約束だけで業務を依頼するのは非常に危険です。後々の「言った言わない」という水掛け論を防ぎ、お互いが安心して業務を進めるためにも、必ず業務委託契約書を締結し、その内容を隅々まで確認しましょう。契約書は、発注者と受注者の間のルールを明確にするための生命線です。特に以下の項目は、認識の齟齬が生まれやすいため、必ず盛り込み、双方で合意形成を図ってください。

確認項目主な内容とチェックポイント
業務内容・範囲どこからどこまでの作業を依頼するのかを具体的に記載します。「Webサイト制作一式」のような曖昧な表現ではなく、「デザイン作成」「コーディング」「WordPressへの実装」など、タスクレベルで明確に定義することが重要です。
納期・スケジュール最終的な納品日だけでなく、中間成果物の提出日など、詳細なスケジュールを定めます。遅延した場合の対応についても明記しておくと安心です。
報酬・支払い条件契約金額(税抜・税込)、支払い方法(銀行振込など)、支払いサイト(例:月末締め翌月末払い)を明記します。着手金や中間金の有無についても確認が必要です。
検収条件納品物をどのようにチェックし、業務完了(検収)とするかの基準を定めます。修正依頼の回数上限や、検収期間(例:納品後5営業日以内)も決めておきましょう。
知的財産権の帰属制作された成果物(デザイン、文章、ソースコードなど)の著作権や所有権が、報酬の支払い完了後に発注者へ譲渡されることを明確に記載します。この項目がないと、成果物を自由に利用・改変できない可能性があります。
秘密保持義務(NDA)業務を通じて知り得たお互いの機密情報(顧客情報、ノウハウ、非公開情報など)を、許可なく第三者に漏洩したり、他の目的で利用したりしないことを定めます。別途、秘密保持契約(NDA)を締結する場合もあります。
契約解除条項契約期間の途中でも、相手方に契約不履行などの重大な問題があった場合に、契約を解除できる条件を定めます。

円滑なコミュニケーション体制を構築する

外注先は社内の人間ではないため、密なコミュニケーションを意識的に取らなければ、認識のズレが生じやすくなります。プロジェクトの品質はコミュニケーションの質に大きく左右されると言っても過言ではありません。スムーズな意思疎通ができる体制をプロジェクト開始前に構築しましょう。

コミュニケーションツールを統一する

連絡手段が複数あると、情報が分散し、重要な連絡を見落とす原因になります。「チャットはChatwork、ファイル共有はGoogleドライブ、定例会はZoom」のように、目的ごとに使用するツールをあらかじめ決めておきましょう。これにより、情報の確認漏れや伝達ミスを防ぎ、効率的なやり取りが可能になります。

定例ミーティングを設定する

プロジェクトの規模にもよりますが、週に1回、あるいは隔週で1回など、定期的に進捗報告や質疑応答のためのミーティングを設定することをおすすめします。テキストコミュニケーションだけでは伝わりにくい細かなニュアンスを確認したり、発生した課題を早期に共有・解決したりするための重要な機会となります。

担当窓口を一本化する

自社と外注先の双方で、メインとなる担当窓口(ディレクターやプロジェクトマネージャー)を決めましょう。複数の担当者からバラバラに指示や質問が飛ぶと、外注先は混乱し、作業効率が低下します。情報を集約し、窓口担当者を通して連絡することで、指示系統が明確になり、スムーズな進行が期待できます。

業務を丸投げにせず進捗を管理する

「お金を払って依頼したのだから、あとはすべてお任せ」というスタンスは非常に危険です。業務の「丸投げ」は、品質の低下や納期遅延を招く最大の原因の一つです。外注はあくまで自社の業務の一部を外部のプロに委託することであり、プロジェクト全体の管理責任は発注者側にあります。主体的に関与し、適切に進捗を管理することが成功の鍵です。

進捗管理ツールを活用する

TrelloやAsana、Backlogといったプロジェクト管理ツールやタスク管理ツールを活用し、お互いのタスクの状況を可視化しましょう。誰が、いつまでに、何をすべきかが一目でわかるため、進捗の遅れを早期に発見できます。外注先にとっても、業務の全体像や優先順位が把握しやすくなるというメリットがあります。

中間成果物の提出を求める

すべての作業が完了してから初めて成果物を確認するのではなく、工程ごとに中間成果物を提出してもらいましょう。例えばWebサイト制作であれば、ワイヤーフレーム、デザインカンプ、テスト環境へのアップなど、段階的にチェックする機会を設けます。これにより、方向性の大きなズレを防ぎ、手戻りという最悪の事態を回避できます。

フィードバックは具体的に行う

成果物に対して修正を依頼する際は、「もっと良い感じに」「イメージと違う」といった曖昧な表現は避けましょう。なぜそう感じたのか、どのように修正してほしいのかを、理由と共に具体的に伝えることが重要です。「このボタンの色を、ブランドカラーの#0000FFに変更してください。理由は、サイト全体の統一感を出すためです」のように、誰が聞いても同じように理解できる指示を心がけましょう。

まとめ

本記事では、外注にかかる費用相場やコストを抑えるコツ、失敗しないための注意点について網羅的に解説しました。外注は、専門性の高い業務を任せることで自社のリソースをコア業務に集中させ、生産性を向上させる有効な手段です。

費用はWebサイト制作や記事作成など業務内容によって大きく異なりますが、依頼範囲を明確にしたり、複数の外注先から相見積もりを取ったりすることでコストを最適化できます。また、外注先の選定においては、クラウドソーシングやエージェントなどを活用し、自社の目的や予算に合った依頼先を見つけることが成功の鍵となります。

外注を成功させる最も重要な理由は、自社の課題を正確に把握し、適切なパートナーと良好な関係を築くことにあります。本記事で紹介したポイントを踏まえ、契約内容の確認や進捗管理を徹底し、事業成長につながる外注を実現しましょう。

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